【日記】訳あり品

物価高が進んでいますね。

安く買えないかとお問合わせが増えました。

訳あり品でいいから、と。


しかし、そう簡単ではないのです。


簡単でないのは野菜も同じようで。

下記の記事は勉強になります。


参照:『規格外野菜を使いたい人』が意外と知らない農業の実情 - Yahoo!ニュース


当店も事情は似ています。



(1)「材料がちょうどあまってる」とは限らない


当店販売の車椅子用品は、車椅子の右と左に取り付けます。

つまり、規格外とはいえ、左右分の同じ材料をそろえる必要があります。


あまってる材料で片方分は作れるが、もう片方分は足りず作れない。

そうすると、もう片方分の材料が手に入るまで待つ、ということになります。


待っても必ず入手できるとは限りません。

片方分だけで作れるもの(車椅子用品ではないもの)を作って、スタッフ自身が消費してしまう、ということもあります。


あまってる量と作れるものの関係性も。

例えば、材料が50cmあまってるとします。

25cmのものを2個、あるいは40cmのものを1個、どちらかを作れます。


あなたがほしいのは40cmかもしれません。

しかし40cmで1個作ると10cmあまります。

それよりも25cmを2個作って、材料を使い切りたい。

もし2個が別々の方に買われれば、より多くの人のお役に立てます。


個別に40cm希望の問い合わせがあれば、それを作りますが。

希望を聞かずに当店側から自主的に作ると、そういったズレが起きます。



(2) 規格外でも作るコストは同じ


材料自体はあまってても、それ以外の費用がかかります。


例えば、あまってる材料はしわくちゃ…。

アイロン掛けが必要で電気代がかかります。


費用面だけではありません。

電気はどうやって作られているのか?

総合的に見て、本当に環境配慮といえるのか??


他の材料費(糸など)は普通にかかります。

真夏や真冬の冷暖房費もかかります。

梱包材や送料もかかります。


野菜と同じく、「無料や格安で譲る前提のもの」として扱うには難しい。

「もったいない」の環境配慮だけではできません。


 

(3) 作業が後回し


個別対応の時間を作るのが難しい

(手間に見合わない、割りに合わない)

というのもまさしくそうです。


左右分の材料がそろっても、すぐに作れるわけではありません。

定価品の在庫が減れば先にそれを作ります。

すきま時間で、規格外の作業をやります。


出品作業も個別です。

1個だけ写真に撮り、商品説明文を考える。

同じものが10個あれば使い回せますが…。


コスパだけでなく、タイパも悪いのです。


実際に販売できるまで、全てが後回し。

安さと早さ、どちらを取るか。

安いけど遅いのが訳あり品です。



(4) 出るときは一気に出る


これもよくあります。

当店では、仕入れ後のタイミングですね。

保管場所の入れ替えをして、整理したら出てきた、とか。


「規格外はありませんか?」のタイミング。

「出るときは一気に出る」のタイミング。

運良く一致すると良いですが…。


いつでも安定して買えたら理想ですが、それはもはや規格外ではありません。

新しい規格として、通常の品ぞろえのひとつ、定価ですね。



最後に


「捨てるのがもったいない」

それは作る人も同じです。

捨てませんが、実際に販売するまでには、

  1. 材料がそろうまで待つ
  2. コストがかかる
  3. 時間がかかる
  4. タイミングがある

ことを知ってもらえると嬉しいです。


あと単純に、

そもそも材料があまらない

こともあります。

通常品として使い切っているんです。


あまらないと規格外品にならず、損したと思うかもしれません。

実は逆で、あまりが出ないことで、定価を安く抑えられています。


無料や格安で譲る前提のものとして、あまりを出しているわけではありません。

これも理解していただけると嬉しいです。