【日記】裁縫用語「かける」

一般的には「ミシンで縫う」なんていうのでしょうか?

実はその言い方は、お裁縫に関わる人はあまり使いません。

主には「ミシンをかける」と言います。

「アイロンをかける」と同じような感覚です。


ミシンにも色々な縫い方があり、「ロックをかける」「ステッチをかける」などといいます。


ロックをかける」は、まるで鍵をかけるか、ロック音楽を再生するかのようですね。

「ロックミシン」という、布の端をほつれないようにかがるミシンで縫うことを「ロックをかける」と言ったりします。


「ロックをかけて、ロックをかけながら、ロックをかける」


言葉遊びになりました。

「(部屋の)ロックをかけて、ロック(ミュージック)をかけながら、ロック(ミシン)をかける」



ステッチをかける」ことは、「たたく」といったりもします。

シャツの胸ポケットを縫い付けている、あの縫い方です。

縫い目がおもてから見えますね。

たたく時は曲がったりしないか緊張します。



もちろん、ミシンの上糸をあちこち通していくことも、「上糸をかける」といいます。

たぶんこれは普通の言い方で、違和感ないと思います。



手縫いで仮縫いする時には、「しつけをかける」といいます。

写真にある、黄色い糸で大きめの縫い目が「しつけ」です。

子どもやペットのしつけは「躾」と書きますが、お裁縫のしつけは「仕付け」と書くようです。



縫い目を隠す縫い方は、「キセをかける」といいます。

隠すだけでなく、生地が少し伸び出てくるので、動きが加わった時にストレッチ効果を出すような縫い方です。

裏地のある服や、和裁では必須です。



そう、お裁縫屋さんの作業は、「かける」ことで成り立っています。

人によっては、生計がかかってたり、命かけてたり・・・ということもあるかも。(^_^;)


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