【商品使い方】車椅子に尿バッグを掛ける5つの方法
車いすに尿バッグ(ウロバッグ、ハルンバッグ、ドレンバッグ、留置カテーテル、バルーン)をうまく掛けられる位置、なかなか見つかりませんよね。
そのまま介助用押し手に掛けると、車椅子のタイヤに当たってしまいます。
直接かけるのは難しいですが、別のものを使って、いろんな取りつけ方ができますよ。
別ページでも解説しています。
3. 車椅子はどの掛け方がいいですか?
4. 車椅子用ベルトの長さは? 握りブレーキがあっても掛けられますか?
まずは、エコノミーな方法から。
ほぼ無料、家に余っているものでできるかもしれません。
(1)S字フックで背もたれのポケットに掛ける
定番の方法です。
尿バッグは片面が白いです。
白い面を手前に向ければ、中身は見えず気休めになります。
看護・介護のスタッフさんで、移送を頼まれて行ったら患者さんがバルーン留置、さてウロバッグをどうしよう?ということもあるでしょう。
もしもの時のために、Sフックをポケットにしのばせておくと便利ですよ。
袖と裾は内側に折り込み、安全ピンで留めています。
サイズ的には子供用Tシャツがピッタリでしょう。
高齢者は、お孫さんのサイズアウトしたTシャツを利用してもいいですね。
適当な(粗品系の)巾着袋やトートバッグに入れてS字フックに掛けている方も多いですね。
病院や施設の中ならこれで我慢できる方、費用をかけずに済ませたい方にオススメです。
(2)レジのビニール袋に入れる
車椅子に安定して掛けられる形です。
Sフックだと、通路の角を曲がる時に、尿バッグがぶらんぶらん、バタバタします。
袋に入れて左右の押し手に掛けると、不安定さがありません。
以上、見栄えよりも、ほぼ無料重視の方法でした。
ブレーキレバーの延長にはラップの芯!の普及から考えても、無料でできることや、不用品のリサイクル活用も、とりあえずしのぐには大切ですね。
続いて、無料ではないけど、お手頃価格で解決できる方法。
(3)レジ袋型のエコバッグに入れる
ビニールのレジ袋を進化させて、同じ形の布製エコバッグ。
汚れたら洗濯できるし、すぐ乾くし、もし漏れてもポリエステルは染みになりにくいです。
黒など、濃いめの色をお選びいただくと、中が透けにくいです。
ついでに、替えのオムツやバスタオルなど、かさばるものも入れておけます。
入院中に洗濯物を入れて持ち運ぶのにも便利ですよ。
(4)アンダーバッグに入れる
上衣の裾から出たチューブは、車椅子のサイドガードに沿わせて座面下のバッグへ。
正面から見たらほとんどわかりません。
(チューブが気になる方は、つぶさない程度にクッションの下に入れ込むと見えにくくなります)
取り付け位置は、自立していてご自身で出し入れするなら、座面の前。
高齢者や重度障害者で、介助者が出し入れするなら、座面の後ろがオススメ。
以下の状況は、前取りつけは邪魔・危険な場合がありますので、後ろ推奨です。
- 片麻痺で足こぎする場合
- 移乗介助時に股の間に片足を入れる場合
- 認知症で足元を確認せずに急に立ち上がる場合
普及しているショルダーバッグタイプ。
多くは、歩ける人がショルダーバッグのように肩にかけて使います。
車いすでも、肩にかけて膝の上に置いて使えます。
本人とバッグがくっ付いているので、移乗のときにチューブが届かない問題は起きません。
その反面、認知症では気になっていじってしまうことも。
いじり防止には、見えない位置に掛けるのが鉄則。
背もたれの後ろか、座面下ですね。
ショルダーベルトだけでなく、左右2本に分かれている車椅子用ベルトが付いている構造もあります。
もし車椅子用ベルトがなければ、当店で車椅子用ベルトだけを販売しています。
カバー左右にDカンがある構造ならば、車椅子用ベルトを取り付け、車椅子の介助用押し手に掛けられます。
ベルトは長めにして、カバーを下のほうに位置させると、逆流を防げます。
当店でも2022年1月から、車椅子後ろに掛けるタイプを販売しています。
ブラックのカバーをかけて、猫の絵柄を見えないように後ろ向きにアンダーバッグに入れると、黒いアンダーバッグに同化して目立ちません。
(写真はわざと絵柄を見えるように入れています)
以上、車椅子に尿バッグを掛ける方法の紹介でした。
あなたにとって最適な方法が見つかりますように。
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